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07 November

6巻「復活した宿敵とわざぼー」 のまーの発言について

不要なツッコミの場にする気はないのだけれど、これだけはずーっと言いたかったっていうくだらない話がある。 考察でもなんでもない、というかそれにするにしても話題として有意義なものになる活路が見出せないので、ごくごくくだらない話…… 

6巻「復活した宿敵とわざぼー」 で、
まー、しゃべんなくて良くない?
 

っていう。 





*** 

この話では、わざ武王が3年4ヶ月ぶりに登場する。
以前の戦いで完全復活がどうこう言っていたけど復活するとどうなるのか、聞くからに名前が似てる<わざぼー>と関係があるのか、などが説明される。終盤なこともあり、タネあかしラッシュでスッキリ爽快な回である。 

わざ武王が、まーが持っているわざぼーというのは
読んでる人は知ってる話だろうから詳細は省く。 

とにかく、わざ武王が自身について自らすべてを説明してくれる。 

だから、この話。
ほんと、まーはわざ武王を手に持ってる以外やることがないんだけれど…… 

  

みみみがいくら挑んだって、この時点でわざ武王は無敵なので、まーはご満悦。
切れてるけれど、みみみは反撃を食らってやられてしまう。 

みみみが技を使ってもわざ武王には効かない、というシーンなので
みみみは技を唱える必然性がある。 

だけど、まーはみみみがわざ武王には勝てないことを明確に示すこと以外の活躍は求められていないから、みみみを、より強い力でねじ伏せればいい。描写として強いということがわかりさえすればいいのだ。 

技とか唱えるでもなく腕を振り回せばみみみが飛んでいく。 

――みみみピンチ! 

――まーとわざ武王がみみみより強いってわかる! 

……そもそも、まーが唱える技って悪くて強そうな単語の羅列で、具体的に強いのか否かを名前だけで読者に判断させるのは難しいだろう。 

そんなだから、まーが言葉を発する機会がない。技を言う必要もない。 

この話で2つしか与えられていない吹き出しセリフの1つが画像の笑いだ。
勝利に酔いしれて「ククク」とか言ってるのは、嬉しかったんだろう。 

彼の求める強さ、相手に勝つことのできる確実な強さを確認できたのだから。 

まーは、そういうことを喜ぶ男だ。 

と、まーの人物像を示す印象的なものとして、読んでみることは可能だろう。 


 *
で、もう1つのセリフは 

 

「あのときはこうだった」と話すわざ武王。そして、今は違うということを言わんとしている。その繋ぎのように「しかし」って…… 

切れているけど、下のコマの円錐状のものが2本にょろにょろしているのは、わざ武王からはえている。絵的には、一つ目の黒い丸い物体がバイキンマンみたいな触覚をはやしている。不気味というか、キモカワというか、どういう印象をもつかは個人差がある。判断は各自に任せる。 

おさえられていたチカラが解放されたために、この円錐が生えてきたように読めるくだりである。 

ここで確認しておきたいのは、
テキトーに技の名前をとなえると本当にその技が出せる

というのがわざぼーの機能ということ。 

これまで、わざぼーという武器が自発的に攻撃的な変形をするようなことはなかったので、わざ武王がわざぼーの一種であるならば、この「しかし」が技の名前という話も成り立たなくはない。 

でも、なにがどう「しかし」なのか。 

デットオアデット的な意味の「死か死」という技で、
2つの円錐は死を表している。
死以外の選択肢はない
という絶望として、
いまっ! まさにっ!
みみみに突きつけられようとしている!!! 

というシーンだったのか。 

……自分で書いててそこそこ大爆笑だったけれど、そんな説明はない。
だが、わざぼーという武器の機能から類推することは可能。 

むしろ、それ以外に、まーが「しかし」を言う必然性はない、と思う。 

あるいは、傀儡的な人物としてまーを見ることができる、とも言える。 



……あくまで、「しかし」とだけ言うまーの姿はどんな風に見えるかという話で、別になにも感じなかったという人には揚げ足取り的なツッコミに思えることは承知している。 

「ククク」「しかし」って、なんの意味もないんだったら、いっそ喋んなくてよくね? 

と思った。 

それは、登場人物がアドリブするわけではない創作物である限り前提として念頭に浮かぶことだ(すべての創作物が必ずしもそういう作品ばかりだとは思わない)内容を紹介するうえで話がぶれるような無駄な描写はあまりないものとみて意味を考察した。 



……ただ笑いたかっただけなんだけれど、記事になったかな?

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