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06 November

発汗の区分 まとめ

キャラクターに描きこまれた発汗の漫符は文脈上何を意味しているか。
『わざぼー』全巻を観察し、その意味を検討した結果を以下にまとめた。
※ 『わざぐぅ!』は現在調査中。



発汗について描写される汗の意味は、大きく2パターン、
【キモチの(心理的)表象】【からだの調子の(肉体的)表象】か、 に分けられる。


[心理的表象]

【緊張】事の始点から継続/不安 ⇒【弛緩】事の収束/安心、拍子抜け


<備考>
※ 判断に迷ったら【緊張】か【弛緩】のいずれかに大別できる。
※ 処理への不安を孕んでいるため、完了に向かってポジティブな感情(安心、喜び)への移行が見られる。
※ 汗を描きこまれた人物が対処を迫られている事に直面して(【緊張】)から完了する(【弛緩】)まではセットになっている、と考えられる場合がある。
  
 
……以下、事に当たる最中(緊張状態)
 
 → 方策の有無と実行の可否を問題として扱う。苦しい状態。
 【困る】処置に苦しむ。どうしてよいかわからず苦しむ、迷惑する。
   ・ 当惑A 方法はあるけど行動にとまどう(躊躇)
   ・ 当惑B 万策尽きて途方に暮れる(途方に暮れる)
   ・ 困惑  事に当たって悩み苦しんでいる状態
 
    → 困る+時間の経過に対する意識が伴う。
   〇【焦る】困りながら、とにかくすぐに行動を起こしたい、
          事を終えたいという気持ち。
 
   〇【苛立つ】焦るに怒り、腹立たしさが伴う場合。

 
 → 事に当たるのが、楽しい状態。
 【楽しむ】楽しみ、積極的に向かっていく。


<備考>
※ 人物が発汗するのは大体の場合、攻撃を受けたり不測の事態が起こるなど困難が向こうから迫ってきたかのような状況であり、受動的な立場で事に直面することが多い。そのため、処理から完了に向けてどうしてよいかわからないという【困る】【焦る】【苛立つ】の意味として読みとれる例が多い。
※ 緊張状態において、直面していることに対し【困る】(ネガティブに向き合う)と【楽しむ】(ポジティブに向き合う)という対極の態度を示す場合がある。



[肉体的表象]

【体調不良】眩暈、吐気、嘔吐、風邪、発熱



以上。


……作中の例を用いた解説は以下を参照されたい。

・ 発汗の区分1 ・ 発汗の区分2
・ 発汗の区分3 ・ 発汗の区分4
・ 発汗の区分5

・ 発汗の演技


気弱なことを言うと、全部検討しつくしたとはいえません。ひとまず叩き台として。
ご指摘、ご質問等ありましたらコメントくださいm(_ _)m

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06 November

発汗の区分5

※ 辞書は広辞苑からの引用になります。【】~~~ と表記。

すべてを確認しつくしたとは言えない。とりあえず、まとめてしまおうという勢いでの作業なので後に訂正が必要になってくるかもしれない。

発汗についての例示は今回で終え、次の記事でまとめられるといいなあ。

人物が発汗するのは大体の場合、攻撃を受けたり不測の事態が起こるなど困難が向こうから迫ってきたかのような状況であり、受動的な立場で事に直面することが多い。そのため、処理から完了に向けてどうしてよいかわからないという【困る】【焦る】【苛立つ】の意味として読みとれる例が多い。

また、処理への不安を孕んでいるため、完了に向かってポジティブな感情(安心、喜び)への移行が見られる。

しかし、処置に苦しむ。どうしてよいかわからず苦しむ、迷惑するという【困る】のように事に対する苦しみの感情には起因しない、【苛立ち】のように腹を立てるでもない感情による発汗の表現もあった。

  【楽しむ】①たのしいこととする。愉快に感ずる。また、趣味や娯楽とする。
        ②期待をかけ、それを喜ぶ。


汗の表象はそもそも【緊張】であるけれど、
それを困難として苦しむ気持ちではなく、楽しみ、積極的に向かっていくこともある。




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06 November

汗の区分4

※ 辞書は広辞苑からの引用になります。【】~~~ と表記。

【心理的表象】のため汗の描写がされる際の意味について、
【困る】【焦る】【苛立つ】を説明し、例をあげてきた。

これらはひっくるめて

  【緊張】行動への準備状態にあるとき、あるいは次に起こる事象に
       対処しようとするときの心的状態。


ということができる。ちなみに、これは心理学での定義のようだけれど、私は厳密な学術的意味を理解していない。あくまで、ここに引用した辞書に載ってる限りの意味でとる。

つまり【緊張】とは、次に起こる事に備えて、それに対処できるかできないかがわからない不安(不安定)な状態といえる。

緊張の状態は対処が完了するまでは継続することになる。
事に当たっている最中(緊張が継続した状態)に、これまで言ってきた、

  ・ 方策の有無、実行の可否
  ・ 時間の経過への意識
  ・ 怒り、腹立たしさ

が人物の心理的葛藤として浮上したとき【困る】【焦る】【苛立つ】という詳細な意味の区別が顕在する。

だから、事が完了に近づいたり、完了した状態というのもあるわけで、

  【弛緩】ゆるむこと。だらしなくなること。ちかん。

辞書の定義がイマイチピンとこないけど、張り詰めていたものがゆるむ。単純に対義語だ。

【弛緩】は事の処理が完了に近づいた、あるいは完了した状態。その際の心情として、安心。また、予期したものより悪いことにならなかったため拍子抜けした場合の汗をこれに区分する。




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